2016/01/06

長谷川等伯(松林図屏風)

長谷川等伯「松林図屏風(国宝)」
年も明け、5日が過ぎた1月5日。東京国立博物館で毎年この時期に公開されている長谷川等伯の描いた「松林図屏風」を見に行ってきました。
日本画の最高傑作と云われるこの「松林図屏風」はぜひ一度見てみたいと思っていたものでした。
昨年、100寺巡礼で智積院に行った際、等伯の楓図と、早くして亡くなった彼の息子久蔵による櫻図(共に国宝指定)は見ることが出来ました。今回見た「松林図屏風」は智積院で見たものとは全く雰囲気の違うもので、楓図のような絢爛さは全くない白と黒の世界。
ただただ、静寂があるのみで、この絵の前ではこの静寂に包まれ、誰しもが無口になってしまうようです。墨のモノトーンでここまで表現出来るものなのかと驚きました。
この風景は等伯の生まれた能登、七尾の風景を描いたものではないかと云われていますが、ハッキリしたことは全く分かっていないようで、どのような状況で、誰が描かせたものなのかも不明なのだそうです。
安部龍太郎 著「等伯」のなかに、伏見城でこの絵を見た家康や秀吉をはじめとする戦国武将が「自分たちは今まで何をしてきたのだろう」と、涙を流す場面があります。これは史実ではありませんが、そう描かせるほどの傑作ということなのでしょう。この時期、北斎の版画も展示されていたのでお得感もありました。
特別展で「始皇帝と兵馬俑展」も行われていましたが、こちらは自分の好み、感性とはずれているようで、あまり興味は持てませんでした。やはり国産が一番ですね。

2016/01/03

新春のウォーキング

薩埵峠からの富士山
正月の2日、何もすることも無いので、家から由比駅まで旧東海道を歩いてみました。
自分にとってはこの区間を歩くのは4回目になりますが、ちょっと歩くにはちょうど良い距離。
新年早々、旧東海道を歩いている人は結構大勢いるもので、これはちょっと驚きでした。
2時間ほどで薩埵峠に到着。
旧東海道でも一番の絶景ポイントと言われるだけあり、何度見ても飽きない景色です。
さて、ここから戻ろうかとも思いましたが、家に帰ってやる事もなし。由比駅まで行くことにし、東へ!
腹も空き、途中の倉沢屋さんで昼食と思い入ったものの、満席で空席待ちでこれは諦めて由比駅に到着。結局、2時間20分掛かって12キロ。ここから興津駅まで電車で戻り、再び歩きで帰宅。
時間にして3時間10分掛けて16キロを歩き、良い汗をかきました

2015/12/24

更新再開

昨年から続いていた100寺巡礼も11月で100寺満願となりようやく終了しました。
20回の間、毎月帰ってくると写真の整理から始まり、その写真と動画を元にビデオの制作と、出来上がったビデオを10枚ほど焼いて配布。
このビデオをmp4ファイルに変換し、サーバーにアップして、これをダウンロード出来るようにホームページの更新。
ここまでくるまでに約2週間掛かるので、またすぐに次回の100寺巡礼になってしまいます。しかし、これも全て完了したので少し余裕もでき、久々のブログ更新となりました。前回の更新が6月ですから半年ぶりと云うことになります。
今は、来年から歩こうと思っている中山道の資料集めとコースの確認、地図の作成を楽しんでいます。さて、足腰にガタが来るのが先か、中山道踏破が先か?

2015/06/19

Lightroom 地図表示

メジャーな観光地に出かけての写真ならば撮影場所は特定出来るが、街道ウォークのような場合、歩きながら撮った石仏や歴史遺構など、撮影場所を特定するのは難しい。
そこで、何処かに出かける時にはGPSロガー(HOLUX のM-241)を持って行く事が多い。今回の塩の道でも3日間、GPSのログはとっておいた。
帰ってきてからこのGPSデータをパソコンに取り込むのだが、現在はGPSデータの取込にはmyTrucks というアプリを使っている。

GPSデータを取り込んだあと、写真を読み込み、写真に記録された撮影時間と、GPSデータの時間を照らし合わせて、その時間差を計算し写真に位置データ(ジオタグ)を書き込む事になる。しかし、カメラの時間がいつも正確な時間となっているわけでも無い。これがずれていれば当然書き込まれる位置データも場所のズレが出てしまう事になる。
そこで出かけてGPSのログをとっている時に下のようなロガーを時間表示モードにして、これを一枚撮影しておく。この写真の撮影時間とこの写真に写された液晶画面の時間の差がズレとなる。
今回の場合+41秒のズレがあった。
GPSの時間は正確なので、狂っているのはカメラの時計と言う事になる。撮影された写真全ての撮影時間をずれた分だけ+−してシフトして、この正確な時間を上書きしてしまえば良いわけだ。この撮影された時間の変更にはフリーソフトの「Exif Data Change」というアプリが便利だ。書き換えは日単位、時間単位、分単位、秒単位、で+−出来る。今回の41秒のズレは−41秒に設定して書き換えたが、200枚程の写真の書き換えは一瞬で終わる。

ここまでやって改めてmyTrucks に写真を全て読み込み、記録してきたGPSデータから位置情報を書き込む。勿論これは一枚一枚手動でやるわけではなく、myTrucks が自動でやってくれる。
Lightroomには地図上に撮影場所をプロットする機能があるので、位置情報が書き込まれた写真はこの地図上に表示させる事が出来るようになる。
GPSロガーも以前はGARMIN社のものを使っていたが、これが壊れてしまい、一昨年からこの安いHOLUX の製品を使っている。発売されたのはもうかなり前になるようだが、未だに販売されていて、結構皆さん使っているようだ。
安いながらもGPSの信号を林の中などでロストすることはまず無い。しかし、GPSは時速が10Km以下の場合が苦手なのだそうで、このスピードの中では記録されたデータも少し暴れている。しかしこれはほとんど問題にならないレベルだし、値段的にも数千円だったのでこの値段でこの性能ならばと、何とか納得している。
撮影された場所が地図の上で確認出来るってのは思った以上に楽しいものだ。



2015/06/14

塩の道ゴール

日本列島を横断し、相良〜糸魚川までの塩の道ウォークが5年3ヶ月でようやくゴール。何とも長かった街道ウォークでした。最初の予想と違い、コース全体のかなりの部分は山路でした。距離は東海道よりも短いものの、使ったエネルギーは倍くらいはありそうな感じでした。それでも太平洋から日本海までよくも歩いたものだと、我ながら感心!
あれだけの山路を日本海まで抜けたんだからと、少しは自分自身の自信にもなりました。
さて、今度は中山道?

2015/06/06

塩の道 ラストウォーク

2010年にスタートした静岡県の相良から新潟県糸魚川に抜ける塩の道ウォークも来週、2泊3日でゴールの見通しとなりました。
足掛け6年目にしてようやくのゴールです。
静岡県の水窪まではもたついたものの、それからは年に1回ペースとはいえ順調に進む事が出来ました。
大網峠からは日本海が見えるそうです。見えた時の感激はどれほどのものなのか、と今から楽しみ。
ゴールの祝賀会は宿をとった姫川温泉で豪快にやりたいけど....

2015/06/02

Lightroomの顔認識

ApertureからLightroomへの移行が完了し、今までは必要ないと思っていた顔認識を使ってみた。一枚一枚の写真から顔を探し出し、その顔を分類して写真に名前をタグ付けしていってくれる機能なのだが、集合写真からも一人一人の顔を探し出し、最初から識別も認識率は結構高く、旨く仕分けしてくれる。かなりボケているような写真でも顔を判別してしまうのには驚きだ。
思わず、どこに居るのか?と逆に写真の中から改めて探してしまうようなものもあり、感心してしまった。
写真に埋め込むタグに写っている人の名前が追加される訳だけど、この利用法は自分にはあまり無さそうだ。
でも、取りあえずは半分くらいの写真は判別完了した。
RAWの現像もやってみたが、Apertureに較べると現像のパラメータ設定がしやすく感じるし、その変化する範囲が余り極端に広くないのもいい。かなり極端に弄っても全体が崩れてしまうこともないようだ。RAWの現像書きだしも結構早い。
Webへアルバムを書き出す事も出来るようだが、あまり洒落っ気のあるようなアルバムでは無さそうなので、これで出来た物をDreamweaverなどのWebデザインアプリで少し体裁を整える必要もあるのかもしれない。そのうち試してみよう。
今までなら写真取り込みからRAW現像までをApertureでやり、その後はPhotoshopでの印刷だったが、Lightroomなら最初から最後までこれ一本で済みそうな感じだ。
どうやら早めにLightroomへ乗り換えして正解だったようだ。

2015/05/30

Lightroomへの引っ越し完了

Lightroomでカタログファイルを新規に作成したところでAperture のライブラリファイルは削除したらディスク内の空きがかなり増えた。
ここ2,3日はどうせ新規に新しいアプリになったのだからタグも全部に付けてしまえ、とコツコツとやり出した。
これが結構根気のいる仕事でいささかメゲてくる。
しかし、タグをつけて、これを使ってファイルを探すなんて事が必要になるかどうか?
随分と無駄な事をしているような気もしてならない。
でも、Lightroom の一番の機能はこのキーワードを使ったフィルター機能のようだ。実際やってみると確かに便利だ。
もう暫く進化を止めていたApertureに較べればかなり新しいのだから進化していて当然と言えば当然なのだが....
Appleのフォトストリームとの連携はPhotos(写真)アプリとの連携で何とかなりそうなのだが、やはりそちらにもライブラリが出来てしまうので、無駄と言えば無駄だ。iPhoneで写真を撮る事はそうそうないので、フォトストリームは使わなくても差ほど問題はないといえば無い。iPhoneの中だけで済ませてしまえばいいだけの話。
でも、そのうちにプラグインでも出ないものか。

毎晩、Lightroomのマニュアルが愛読書になっている。新しいアプリの使い方を覚えるのは嫌いではない。
それはそれで結構楽しいものだ。

2015/05/15

Aperture から Lightroom6 乗り換え


ずっと使ってきた写真の取り込み、管理、RAW現像をこなすApple のAperture が昨年秋にこれ以上のバージョンアップは行わないと発表され、その後継となるPhotosを待っていたのだが、このPhotos(日本名では写真)が今年の春発表された。
早速使ってみたところ、Aperture の後継というよりiPhoto の後継アプリだ。これではとてもAperture の代替えとして使う気にはなれない。これではこれまでのApertureのユーザーも一気にLightroom に乗り換えとなるだろう。
まぁ、暫くはAperture も使えるだろうという事で使っていたのだが、どうも今のOSであるyosemite とは相性が悪いようで、時々落ちるようになってしまった。頻繁に起きるわけでもないが、書き出し時に落ちてしまう事が時々起きる。
ネットで調べてみると同じような現象が起きている人は多いようで、やはりOSをyosemite にバージョンアップした為の症状のようだ。
騙し騙し使っていようかと思ったが、考えてみればこれ以上の開発を止めてしまったApertureを使い続けていてもMac OSのバージョンアップでいつか使えなくなってしまうだろう。今でさえ不安定なのだから次のOSでは動かなくなってしまうのかもしれない。
ならば早々に別のアプリに乗り換えた方が得策だろう。この乗り換えの選択肢は少なく、Adobe  のLightroomぐらいしかない。
Aperture
Lightroom 6

早速、毎月使用料を払うCCではなく買い取りとなる Lightroom6をダウンロード購入。16,000円也。
起動して、Aperture で管理していた約50,000枚の写真を取り込んで(カタログの作成)みた。今まではApertureではライブラリを3つに分け、それぞれ画像の参照モードで登録していたのだが、これはLightroom のカタログ作成と同じようなものだと思う。
圧倒的に違うのはそのライブラリ(カタログ)のボリュームサイズなのだ。
Apertureでは5万枚の画像のライブラリ(画像本体は別にある)のサイズはナント280GB。これに対し、Lightroom のカタログサイズは13GB。Aperture もLightroom も画像そのものを読み込んでいるわけではなく参照形式の設定なのに、そのプレビューと場所などのデータだけでなぜこんなに大きなファイルになってしまうのか不思議。
まぁ、管理の方法の違いとか、プレビュー画像のサイズとかもあるのだろう。
このLightroom6は最近出たばかりの最新アプリ。それだけにApertureと較べるとかなりお利口さんだ。ただ、一つAperture の方が便利というのが、iCloud の共有フォトストリームへのアップロードがLightroomの中からは出来ない点。
Flickr へのアップロードはサポートされていたからまぁ、良しとしよう。


2015/05/12

100寺巡礼 高野山

昨年の四月から始まった2年で100寺を歩こう会で、5月はまたまた奈良に行くことになった。
何時ものように天理にある天理教の宿舎に泊めてもらっての1泊2日だ。
今回は高野山にも行くようなので楽しみにしている。
日本ではただ一つの宗教都市とも言える、あの雰囲気は京都や奈良とは違った独特のものがある。
初めての高野山は高校の修学旅行だった。2月の雪の高野山で宿坊泊まりだった。
今年は開創1200年という事で5月21日までは本尊のご開帳など、特別公開がされているのも楽しみだ。
以前読んだ本に、現代のバイオ技術を使い、即身仏になった空海の組織の一部からクローンを作るというような話があったが、スーパーマンみたいな空海に会ってみたいものだ。
當麻寺も寄るようなのでこちらも楽しみ。
折口信夫の「死者の書」絡みの話があったような。