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2018/04/09

MacBook Pro 使用記


MacBook Pro が来て、はや一月が経過しました。そこで各アプリケーションソフトのこれまでのiMac27と比べた使用感を纏めてみました。

Lightroom6

まずは一番使う機会の多い写真の管理、RAW現像ツールのLightroom です。CC版ではなく、買切り出来た最後のバージョン6なのでこれ以上のバージョンアップはありません。

流石に画像を扱うアプリは画面が大きい方が圧倒的に使いやすいです。それにこれまでは常時iMac本体に繋げてあった2台のHDも MacBookProでは必要に応じてその都度繋げる事になります。
そこで悩んだのが、カタログファイルと画像データの格納場所でした。

MacBookProのSSDは1TBしかないので全てのデータをここに移すのは無理。
いろいろと考えた結果、MacbookProで管理するのは1年分だけにして、年が変わったところで、1年分の画像データとカタログを外付けのHDの中にあるこれまでの総合カタログにマージし、同時に画像のデータそのものも外付けのHDに移動する事にしました。
Raw画像の現像設定は余分なパレットはしまう形にして出来る限りプレビュー画面を大きく表示する事でなんとか旨くいっています。

Final cut pro X

Final cut pro X(以後FCPX)はApple純正のビデオ編集ソフトです。これも画像を扱うので出来るだけ大きな画面で作業したいところです。

iMacの27インチ画面に比べればMacbook Proの画面の面積は四分の一程度になってしまいます。でもMacbook Proの画素数はiMacのそれを超えていて、小さい画面の割に文字もクッキリするので、何とか使えるレベルです。

AppleTVがあればAirPlay でケーブル無しで42インチのテレビ画面をセカンドディスプレイとして使う事も出来ます。しかし試してみたところ、目線の動きが大きくなり、これなら13インチの画面の中で、作業に応じてその都度、表示パレットを切り替えてプレビュー画面の面積を稼いで使う方が旨くいきそうです。

目の前に専用のモニターディスプレイを置いて使えば使いやすくなるのかもしれません。

Motion5

実際に使ってみて、FCPXよりこちらのMotion5の方が小さな画面での編集は厳しいです。使い方としてはFCPXと同じでプレビュー画面を出来るだけ大きく出来るようなワークスペースにしています。Motion5だけは大きな画面が欲しいと感じます。特にベジェのパスを描画するような時は小さなプレビュー画面では結構厳しいです。

Compressor
こちらはapple純正のファイルコンバーター? これを使うには大きな画面は全く必要ありません。MacBookProの狭い画面でも問題なしです。計った事はありませんが(iMacは壊れているので比べようがない)エンコードのスピードはiMacに比べれば結構早くなっているような気がします。
気がするだけ?

Office 2011
Officeの各アプリは13インチ画面でも普通に使えます。それにOfficeを使わなければならない場面は薄れつつあります。

それに使っていて楽しいアプリでもないですね。VBで制御するワークシートなんて、この歳になるととてもじゃないけどもう無理!昔作ったVBのソース見ても、もう全然ワカランです。

DreamweaverCC

Dreamweaverは広い画面でなくても関係ないだろうと思っていましたが、コード画面とライブ画面の分割表示ではインスペクタ画面が狭くなり、やはり大きな広い画面が欲しいです。

仕方なし、今はコード画面とライブ画面を切り替えながら使ってます。

各種のブラウザ
safari chrome 共に問題ないです。 safariはMacBookProに搭載されたTouch Barに対応していますが、このTouch Bar、普段はまず使う事は無いです。殆どの操作はトラックパッド出来てしまうので、わざわざファンクションの位置まで手を動かす事の方が面倒に感じてしまいます。

元々このTouch Barというものにはあまり興味はなかったのですがCPUをi7にするにはTouch Bar付きのモデルでないとなかったので、やむなくTouch Bar付きを選択したという次第です。

カシミール3D

カシミールはWindows専用のソフトでMacでは動かないのですが、Wineというものを使ってナント、Macでもカシミール3Dが何の問題も無く動いてしまうのです。でも、やはり地図を見るには大きな画面が有り難いです。でも、特別に小さな画面では使いにくいといった事もありませんでした。

結局のところ
一ヶ月使ってきて思うのはこれまで使って来たiMacのスピードは古い機種の割にはかなり速かったのだと、改めて気付かされた事。8年前のモデルですが、その当時最速の組み合わせで注文したおかげで8年後の今年まで何とか使えて来たのだと思えます。 このiMacからは8年経過し、かなり進化したMacbook Proですからもの凄いスピードになるのかと思いましたが、想像した程のスピードアップにはならなかったのは意外でした。

 iMacに乾杯ですね。
結局のところ、画面サイズは慣れか? でも、デスクトップで用が足りるのならば大きな画面のデスクトップにしておく方が無難です。やはり大は小を兼ねるものです。
どんなアプリもラティナディスプレイに助けられ、小さな画面でもの凄く使いにくくなるといった事はありませんが、大きな画面ならもの凄く使い易くなるのは間違いないです。

Macbook Proのディスプレイの解像度は横方向で1024 1280 1440 1680の4モードですが、画面全体のスクリーンショットを撮るとその画像サイズは3360 x 2100 ピクセルになります。これだけのドットで表示しているのだから綺麗な訳だと納得します。




2018/03/19

カシミール3Dのデータを新しいMacに移す

今回Macbook Proへのカシミールの移行はコピー&ペーストは止めて、NXWine のインストールからカシミールのインストールまでは新規でやってみました。gpxファイルは別ドライブに保存していたので問題は無かったのですが、地図データはデフォルトのままだったので、これを探すのにえらい苦労しました。

無事に地図データも移行できました。

この地図データの中にはマウスの右クリックで縮尺を変えることが出来るようにした設定ファイルや標高を埋め込んだ地図などを入れてあり、これを再度作るのも些か面倒でした。そうした事からなんとしてもバックアップの中から探し出してコピーしようと思った次第です。

ライブラリの中にNXWineフォルダがあるのでこれをずっと追いかけていくとカシミールのフォルダに辿り着きました。この中の何処かにあるのだろうと探しましたが階層も深くなるばかりでなかなか見つかりません。
地図ファイルの入っているフォルダ名は確かDimだったか?と思い検索をかけてみたら簡単に出てきました。

/Users/userName/Library/NXWine/prefixies/default/drive_c/users/Public/Documents/Kashmir/Dim/

この中に地図データは入っていたのでここからお目当てのデータをコピーしてMacbook Proの同じ場所にコピーし、一見落着でした。



2018/02/12

NXWine でカシミール3Dを動かす

以前もNXWineの事は書いた事がありますが、本当に大雑把に書いたので今回は実際に導入する手順について書いてみます。
その前に、このNXWineとはなんぞや?

これはWindowsアプリをMac上で動作させるためのソフトで、実際にどうした仕組みで実現させているかは存じませんです。自分がやりたかったのはこれを使ってWindowsアプリである「カシミール3D」を動作させたかったのが一番の(と言うより唯一つの)理由です。NXWine、カシミール3D、どちらもフリーソフトとして提供されています。

NXWine のインストール
まずはNXWine をダウンロードして、これをインストールします。

<<NXWine のダウンロードはここから>>

ダウンロードしたらこれをインストールします。インストールが無事に済めばインストール先に下のようなアイコンが出来ているはずです。これがNXWine のアイコン。

NXWineのアイコン

これをWクリックしてまずは起動してみます。初回はWindows の環境を作り上げるためにかなりの時間が掛かるので気長に待ちましょう。この仮想のWindows c:ドライブはMac のライブラリ/NXWine/の中に構築されます。全ての処理が済むと
NXWine Menu 画面

このようなNXWine のメニュー画面が出ます。メニューの中の「WINEPREFIX を開く」 をクリックすればwindows のc:ドライブを見る事が出来ます。
これでWindows アプリをインストールする準備は完了です。自分と同じようにカシミール3Dをインストールするのならまずこのカシミールのインストーラーをダウンロードします。

カシミール3Dのダウンロードとインストール

ここにはいろいろなタイプのものがありますがまずは「カシミール3D フリー基本セット」を選択してダウンロードします。ダウンロードフォルダに「kas932fb.exe」というファイル名のインストーラーがダウンロードされているはずです。ここで先ほどのNXWine のメニューから「Wine エクスプローラ」を選択すると

Wine エクスプローラの画面

Windows そのものの画面になりますから、ここから先ほどダウンロードした「kas932fb.exe」を探し、これをWクリックすればカシミールのインストールが始まります。最初にいろいろと聞いてきますが、全て"Yes" 。このインストールはあっと言う間に終わり、これでカシミール3Dも仕えるようになっています。
カシミールのアイコンも作られるのでこれをクリックして起動。

カシミール3D

旨くいけばカシミール3Dの画面が表示されます。ここからのカシミールの操作については多くのサイトで説明されていますからそちらを参考にすれば良いでしょう。リアルタイムで立体図形を表示する「カシバード」もほぼストレス無しに動きます。
カシミール3Dを便利に使うには国土地理院から標高データを入手してこの標高マップを作り、これと地図とを合体させるなど、まだまだやらなければならない事がありますが、説明通りに勧めていけば理解できると思います。

しかし、この作者の方、macOS ネイティブなカシミール3Dを出してくれないものでしょうか。
Windows アプリ全てがNXWineで動くものでは無いですが「jw_cad」は動きました。ただこれは3年ほど前の話で、今はどうか?



2018/01/18

甲州道中


真南に富士山
なんと、これが年明け後初めての投稿になります。1月6日に甲州道中6回目を済まし、その翌日から風邪気味で未だに気力が抜けています。
甲州道中は静岡の住人が歩くには割と経費も掛からずに済み助かります。中山道の時のように2泊3日を繰り返すと1回で4,5万円も掛かってしまい、何とも贅沢な旅行になってしまいました。その点甲州道中は5人以内ならば車で行ってスタート地点まで電車で移動し、帰りは電車で車のあるところまで戻って帰って来れます。今回も旅費だけならば1500円程度で済んでいました。
今回は新しく使い始めたGPSアプリ「スーパー地形」のテストをしながらの道中となりました。心配していたバッテリーの消費はこれまで使っていた「Geographica」と同程度のようで、これはあまり心配なさそうです。この「スーパー地形」にはオフラインモードがあり、これをオンにしておけばデータ通信は発生しない仕組みもありますが、今回この設定はしてありませんでした。これも事前にマップの一括ダウンロードをしておいたので、実際にはデータ通信は発生していなかった筈です。面白いのは現在の位置から見たパノラマ展望図が描ける機能で、これはなかなか便利。以前登山をやっていた事もあり、歩いているとあれは何山?と悩む事が多く、また山は見る方向によりその姿を変えてしまうので山名の特定は意外と難しいものです。このパノラマ展望図の機能は見る方向を変えればそれに応じて画面も動いてくれるので超便利。ほぼ間違いなく山座名は特定出来ます。
甲州道中韮崎付近からの西方向

GPSのログも出来る事ならこれでとってしまいたいのですが、やはりバッテリーの消耗を考えると別のGPSロガーを使う事になってしまいます。このGPSロガーも以前はGARMINの安物を使っていたのですが、これが壊れてしまってからはそれまで以上に安いHOLUXのm-241というGPSロガーを使っています。これは安いだけに精度も値段に応じたものですが、今の使い方ではこの程度の精度でも十分なので何年かこれを使っています。記録できるポイント数も10万ポイント以上で、単三乾電池1本で10時間以上持ちます。記録のインターバル設定も時間または距離の選択が出来、かなり便利に使えています。Macへの取り込みもBluetooth またはUSBのどちらかが選択できますが、今はUSBでの取り込みが殆どです。
「スーパー地形」と「Geographica」いずれにしても予備バッテリーは必須のようです。

肝心な甲州道中の方は今回は中央線の竜王駅から北杜市の武川町までの約23Kmを進める事が出来ました。予定よりもかなり早くのゴールとなってしまったため、寒い邪の吹く中、1時間もバスを待つことになってしまいましたが、何とか無事に予定をクリヤーすることが出来ました。これでゴールの下諏訪までは残すところ2日。次回は暖かくなった3月に一泊二日で一気にゴールする事になりました。

帰って来た、翌日からは風邪三昧の毎日.....ゴホン、ゴホン!
あーー、参った!!

2017/12/31

カシミール3Dとスーパー地形とGeographica

青はトラックデータ、赤はマーカー
以前、カシミール3DをMacで動かす話はしましたが、先日このカシミールの開発者である「杉本」さんが作ったiPhoneアプリの「スーパー地形」というappを見つけました。以前からあったアプリのようですが今までは同じような機能を持った「Geographica」を使っていてこれで十分満足していたので他を探した事もありませんでした。

まだ実際の現場(街道歩き)では使ったことは無いのですが、次回(1月5日)の甲州道中歩きで使ってみようと思います。これまでもGeograhpicaで使うコースデータはカシミールで作ってGeographicaに送っていたのですが、この
「スーパー地形」はカシミールの制作者本人が作っているのですからその連携はGeographica以上に旨くいくのでは?と期待してしまいます。

マップデータはGeograhpicaと同じように事前に読み込んでキャッシュ出来ますが、Geograhpicaのように地図を見ただけでキャッシュ出来ると言うわけでは無さそうで、区域毎の地図を事前に一括してダウンロードする必要があります。でも、この一括ダウンロード機能がなかなか使いやすく、現在ダウンロードされている地図の区域を地図上で確認出来るようになっていました。

Geograhpicaにあって「スーパー地形」に無い機能も幾つかありますが、どうしても実装して欲しいのは現在位置のシェア機能。歩いている途中、何回か現在地を仲間に知らせるので、簡単にポジションの送信機能は欲しいです。それとコースデータ(トラックデータ)の何キロ地点に来ているのかを簡単に知る機能。


一括ダウンロード画面
かなりの高機能アプリでカシミールで出来る殆ど?の事このスーパー地形でも出来るようです。面白いのはカシバードに似た3D画像を作る機能、またパノラマ画像(線画)を表示する機能、また「見通し判定」など、かなりの機能を持っています。

Geographicaにもカスタムマップ機能もありましたが、そのカスタムマップはカシミールで作った物を使っていましたから、このような機能はこちらのスーパー地形の方が使い勝手はいいのかもしれません。

ただ一つ気になるのはバッテリーの消費の程度です。高機能になればそれなりに電力消費も大きいのでは?と一抹の不安が....
オフラインモードというのもあるので、地図はダウンロードしておいてオフラインで使用すれば多少は電力消費も抑えられるのかもしれません。
このオフラインモードというのはiPhoneの機内モードとは別物で、このアプリだけをオフラインで使うというものです。

取りあえず次回はまだこれ1本に頼るのも少し心配なので「スーパー地形」とGeographicaの併用が出来るような形にしておいた方がいいのかも。今は専用のgpsロガーでとっているgpsのログも出来る事ならこれでとってしまいたいのですが、やはり心配は電力消費です。

2017/10/14

MAC でカシミール3D

10年ほど前に旧東海道を歩いて以来、いろいろな旧街道を歩いてきましたが、最初のうちはミスコースに悩まされました。ミスコース対策として、中古で手に入れたGARMIN の安いハンディGPSを使っていましたが、地図は無いので、事前に入力したウェイポイントを頼りにするしかなく、時々ミスコースをして無駄に歩く事もしばしば。
そのうちに日本でもiPhoneが発売される事になり、iPhone3が出ると同時に購入しました。
iPhoneはGPSも内蔵していましたから、東海道を歩く分には困る事も無く、便利に使っていましたが、次に歩いた姫街道では山道もありました。しかし、iPhoneのGoogleマップでは山道など表示されておらず、これは全く役立たずになりました。

DIY GPS
そのうちにGPSのログ記録だけに使っていたGARMINのハンディGPSも壊れてしまい、そこで使い出したのがiPhoneアプリの「DIY GPS」。これはDIY となっているだけに、地図は自分で用意しなくてはなりませんでした。国土地理院の地図をMACの画面に表示し、このスクリーンショットを撮って、これを何枚かPhotoshop でつなぎ合わせ、この画像をDIY GPS に読み込ませ、左上と右下の座標を入力してやれば出来上がり。これは便利でした。元々の地図は画像データですから、地図上にメモやスタート地点からの距離などを1キロ毎に書き込み、便利に使っていました。



カシミール3D
そのうちに、こうした地図はカシミールで作ると楽な事を知りましたが、カシミールはWindowsソフトでMacでは動きません。まぁ、仕方ないと諦めていたら、どうやらWindowsのソフトをMacで動かす方法があると!!
bootcamp や市販されているエミュレーターソフトもありますが、フリーソフトで何とかなるようです。
調べてみたところ、WineというWindowsエミュレーターを使えばいいようですが、このインストールがかなり厄介なのだそうで、このインストールを自動でやってくれるMikuinstallerというものがあるようです。勿論このMikuinstallerも無料で提供されていました。
インストールには時間は掛かりましたが、何とか無事起動でき、その後はこれを使い、コースのgpxデータ、ウェイポイント、地図の作成など、随分便利になりました。国土地理院のサイトからダウンロード出来る、標高データも取り込み標高グラフも使えています。

MACで動いているカシミール3D
Geographica
そのうちにそれまで使っていた「DIY GPS」が進化し「Geographica」に進化し、ますます便利なアプリになっていきました。このGeographica の作者自身もかなりハードな登山をする方らしく、実際の登山の中で改良を重ねてきているので、現在では満足度 100% で毎回の街道歩きに使っています。冬山登山で低温環境テストまでしているといいますから凄いです。
Geographica

MACで無理して使っているカシミール3Dですから、これまでは一部不具合もありましたが、今年初め「NXWINE」というものを使って改めてカシミール3Dのインストールをしたところ、殆どの不具合は消えました。おまけにこれまでは使う事の出来なかったウェイポイントなどに置くアイコンも使えるようになり、現在は問題無しの状況で使えています。
しかし、MACネイティブのカシミール、出してくれないかなぁー......。