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2018/03/09

甲州道中の最終回 日程変更は正解

やっぱり雨だった
最初の予定なら今日は甲州道中の最終回初日でした。天気も良くない予報だったので来週に順延しましたが、これで大正解だったようです。
今日のスタート地点となった山梨県の北杜市の天気は、雨は降っていないものの最高気温13℃。
これくらいなら良さそうですが風が4mから7mと強く、これでは歩くにも疲れるし、それに7mもの風が吹いたら体感温度は一気に下がり5℃ほどになってしまいます。
寒い中での街道歩きは楽しいものではありません。
最終回はいい陽気の中で歩きたいものです。
明日の富士見町の最低気温は氷点下で3〜4mの風が吹くようです。さぞかし寒い1日になった事でしょう。


写真は甲州道中のゴール、下諏訪宿。中山道との合流地点にある綿の湯跡。ここまでは残り50Kmほど。そんなに長い距離ではありませんが、そうかといって簡単な距離でもありません。1日目の夜は上諏訪温泉泊まりです。ゴールの前夜に賑やかな打ち上げになりそうです。

2017/11/30

竹田城跡

立雲峡からの竹田城趾
過去2回行っても巡り会えなかった雲海にようやくお目にかかれました。やはり雲海に浮かんだ姿は幽玄とも言える世界でした。写真は竹田城跡の東にある立雲峡からの一枚です。初めて行った時には自分以外には2人しか居なかったのですが、今はこちらに来る観光客の方が多そうでした。この後、移動して駐車場から40分程かけて城址に登ってみましたが、そちらは意外に人がいなく、10人程度でした。2回目に来た時には数百人?いた事を思うと、観光客の気紛れさを改めて納得。

竹田城跡は雲海が出ていようが無かろうが、やはり一度は見ておくべき価値のあるものです。

最初は柵も何も無かった城趾でしたが、今では通路には土壌流出防止用の毛布のようなものが敷かれ、両側には柵でロープが張られてしまい、通路以外は進入禁止になってしまいました。あまりにも大勢の観光客が訪れるようになった結果なのでしょうが、人が来れば荒れる、来なければ寂れる、と難しいもののようです。大手門の所には受付事務所と立派なトイレも出来ていました。
ただ、城址に上がるハードルは高く、足腰が丈夫でないと厳しいところがあります。

2017/11/14

甲州道中5日目

早いもので今週半ばには甲州道中第4回目(5日目)です。流石に中山道の時と違い日帰りの繰り返しなので、なかなか距離は稼げません。
今回は鳥沢駅から笹子駅までの約20Km。この間よりは距離も短く、それにアップダウンもそれ程無いはずですから、楽勝ペース?かな。冬も本格化してしまうとその先の笹子峠越えが出来なくなる心配もあるので、冬も序盤の12月上旬には笹子峠を越えて甲府盆地に入る計画でいます。ただ、この回は一泊しないとチト難しそうなので、あの国宝の薬師如来の鎮座する大善寺の民宿に泊まる予定で、予約も完了。宿坊ではなく、民宿となっているので酒も呑めるかな?
今週、甲州道中も紅葉真っ盛りではないでしょうか。楽しみですが、あまり寒くならないことを祈っています。

2017/11/12

半世紀ぶりの昇仙峡

 昇仙峡 

覚円峰
昇仙峡の記憶は小学生の頃で、それ以来行ったことは無かったのですが50年以上経過した先日行ってみました。山梨県ですから遠い所でもないのですが、何故か行かずに半世紀が経過。微かな記憶の中で何となく石の山(覚円峰)などは覚えていたものの、それ以外は全く記憶の外。紅葉を期待しての昇仙峡だったのですが、これは早かったのか、遅かったのか、それともこんなものなのか。期待していたほどの紅葉にはお目にかかれませんでした。

仙娥滝
中間地点に車を駐めて一番上まで来るまで送って貰い、上から降りてきました。この滝は仙娥滝という滝のようです。この滝が一番人気のようで、ここでは大勢の観光客が写真を撮るのに一生懸命。自分も写真クラブの11月の課題が「秋」なので何とか出せる写真を撮ろうと何枚も撮ってみましたが、撮影出来る場所が限られていますからどうしても絵はがき写真になってしまいます。


実は昇仙峡で一番期待していたのは「藤城清治氏」の作品を展示している影絵の森美術館でした。以前から見てみたいと思っていたものをようやく見る事ができました。それ以外にも山下清の作品(殆どは複製版)と、特別展では「内海桂子」さんの絵画も展示されていました。この影絵の森美術館はお勧めです。


 吐龍の滝 


車に戻った所で腹ごしらえをし、大泉町にある「吐龍の滝」へ寄ってみました。この数年の間に何回来たことか。この滝はもう十数年前のNHKの大河ドラマ「利家とまつ」のオープニングで使われた事のある滝なのですが、枯れ葉状態で此所もまた何回来てもまともな写真が撮れていません。


平山郁夫シルクロード美術館

宿に向かうにはまだ早すぎるので、小泉町の駅前にある「平山郁夫シルクロード美術館」に立ち寄ってみました。この美術館は主にシルクロード関連の絵画やカンダーラ仏像を展示している美術館で、以前より平山郁夫画伯との縁があった関係でこの地に美術館が出来たとの事でした。ここも個人的には3回目くらいになるでしょうか。小海線の小さな駅前にこんなに立派な美術館がある事に驚きます。展示されている仏像や絵画も多く、結構な見応えがあります。

 ペンション・ラクーン 

ペンション前を走る信玄の棒道

今日の泊まりは富士見高原にあるペンション・ラクーンです。このペンションを経営されているのは我が家の近所が実家の方で、カミさんや娘、それに息子夫婦も以前来ています。今回初めて知ったのですが、このペンション村の中を貫いている細い道は信玄が信濃侵攻の為の軍用道路として開けた「棒道」と呼ばれる街道でした。「棒道」の存在は知っていましたが、それがこのペンションの前を走っていたとはチョットした驚きでした。甲斐から信濃へそれこそ「棒」のように真っ直ぐに伸びていた道なので「棒道」と呼ばれているようです、またいつかこの棒道を端から端まで歩き通してみたいものです。


 御射鹿池 


以前何かを見ていたら偶然知った奥蓼科にあるこの池は湖畔に白馬のいる構図で知られる東山魁夷の代表作「緑響く」のモデルになった池で、東山魁夷はこの池がえらく気に入ったらしく何回も通っていたといいます。生憎と今は紅葉シーズンであの緑の中の白馬というイメージとは離れてしまっていました。緑響く時期にもう一度見てみたいです。
自然な池かと思いますが、実はこの池は1930年頃に出来た農業用の溜め池なのだそうです。酸性が強い水質のために水棲生物は生息出来ないのだそうです。そのような水質の為に濃い緑の湖面になっているのでしょう。

 霧ヶ峰・八嶋湿原 


御射鹿池までは計画をしてあったものの、それ以降の事は予定していませんでした。行く当ても無いので、大門街道を中山道まで行き、1年4ヶ月ぶりの和田宿を見てきました。早いものであれから1年4ヶ月です。折角和田まで行ったのにそのまま通過し、和田峠からビーナスラインに入り、霧ヶ峰へ。しかし、秋の霧ヶ峰は見るべきものもありません。やはりここは夏に来るべき所でしょう。標高は1000m以上有り、かなり高い筈なのに寒くない!今日はやたらと暖かい日のようです。

 身延山 久遠寺 

久遠寺・五重塔

霧ヶ峰から上諏訪に下りて、そこからはずっと20号線を走ってきました。この辺りは殆ど中央高速を利用していましたから、二十歳の頃スキーに通って以来なのかもしれません。そうなると、40年以上も昔の話です。しかしその頃とあまり変わっていないように見えるのは錯覚か?
身延まで来て、まだ少し時間が早いので久遠寺に寄ってみました。ここもこのところよく来ます。それだけに目新しい事は無いのですが、ただ一つ今回初めての事が!
実は久遠寺には過去何回も来ているのに、堂内に入った事は無かったのです。それが今回初めて堂内に入ってみたのです。でも、特別の仏像が有るわけでも無く、また建物もまだ左程く歴史あるものでも無いので見たところであまり興味を引くようなものはありませんでした。



2016/01/06

長谷川等伯(松林図屏風)

長谷川等伯「松林図屏風(国宝)」
年も明け、5日が過ぎた1月5日。東京国立博物館で毎年この時期に公開されている長谷川等伯の描いた「松林図屏風」を見に行ってきました。
日本画の最高傑作と云われるこの「松林図屏風」はぜひ一度見てみたいと思っていたものでした。
昨年、100寺巡礼で智積院に行った際、等伯の楓図と、早くして亡くなった彼の息子久蔵による櫻図(共に国宝指定)は見ることが出来ました。今回見た「松林図屏風」は智積院で見たものとは全く雰囲気の違うもので、楓図のような絢爛さは全くない白と黒の世界。
ただただ、静寂があるのみで、この絵の前ではこの静寂に包まれ、誰しもが無口になってしまうようです。墨のモノトーンでここまで表現出来るものなのかと驚きました。
この風景は等伯の生まれた能登、七尾の風景を描いたものではないかと云われていますが、ハッキリしたことは全く分かっていないようで、どのような状況で、誰が描かせたものなのかも不明なのだそうです。
安部龍太郎 著「等伯」のなかに、伏見城でこの絵を見た家康や秀吉をはじめとする戦国武将が「自分たちは今まで何をしてきたのだろう」と、涙を流す場面があります。これは史実ではありませんが、そう描かせるほどの傑作ということなのでしょう。この時期、北斎の版画も展示されていたのでお得感もありました。
特別展で「始皇帝と兵馬俑展」も行われていましたが、こちらは自分の好み、感性とはずれているようで、あまり興味は持てませんでした。やはり国産が一番ですね。